戦国ハンター
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セクメーア砂漠に住む尾晶蠍
日も落ち辺りはすっかり暗くなった

ホルクも狩りの時間が近づいているのを感じ拙者の元へ来る

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拙者の体力も回復しずいぶんと暑さも和らいだ

この広きセクメーア砂漠の何処に潜んでおるのか

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野営をした場所から少し歩く  広き場所に出た

・・寒い 吐く息が白くなるほどの寒さであった

昼の暑さは和らいだと言うより

夜は凍えるほどの寒さであった


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なにやら水晶のような物が見える

尾晶蠍?書物に記されておった晶石に似ておる

怪しい・・拙者は岩の陰に隠れ様子を伺う

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半刻ほど待つが変異なし

動かぬ晶石を剣呑に思うたが埒を明けるべく

拙者の方から動く

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晶石は眼と鼻の先

なれど何も起らぬ

拙者の気のせいであったか


その場を離れようとした瞬間に晶石が動きだす

慌てて走るが足元が砂地にて転倒

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急ぎ立ち上がり後ろを振り返る



そこで拙者がみた光景は



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尾晶蠍を威嚇し自らが囮になるホルクであった

尾の先端から放たれた液状の物体を華麗に避けるホルク

果敢に戦うホルク、拙者は命を救われた



かたじけないホルク・・今度は拙者の番だ

拙者は鞘から刀を抜く



キィーーーーーン



鞘から抜かれた刀は時満ちたと言わぬばかりに美しい音を奏で姿を表す

静まり返った砂漠の夜に刀の音が鳴り響く

尾晶蠍は刀の声に応えるかのごとく こちらを向く

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ホルクが空に向かい上昇

尾晶蠍は赤き四つ眼でホルクを見上げた

拙者はそれを見逃さなかった

尾晶蠍の懐へ飛び込み刀を振りかざす

それに気付く尾晶蠍であったが拙者の方が1歩早い

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灰色の液体が飛び散る

拙者はそのまま渾身の力を込め上へ刀を斬上げる



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拙者は尾晶蠍を見上げる


一瞬怯むが踏みとどまり両爪を地に突き刺した


ぬぅぅ、これでは離れられぬ


尾晶蠍の背後から長き尾が上がるのが見える

尾で拙者を叩き潰そうと言う事か


拙者は身を低くし刀で尾晶蠍を突いた

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爪を地から抜き後ろに怯む尾晶蠍

拙者は尚も追い討ちをかける

抜かれた左爪と身体の僅かな間を横に飛び込み斬り込む


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完全に拙者が優勢


もう一押し


なれど事態が急変

救援物資を持ち現れたプーギー

それが尾晶蠍のすぐ眼の前であった

プーギーを殺そうと両爪を振りかざす尾晶蠍


一振りで息の根を止めねばプーギーは殺されてしまう

拙者は一振りに全てをかける

極度の集中で空間が歪み、腕には紫色の闘気が溢れたように思えた



ぜええぇぇぇい!!!


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ゆっくりと沈む尾晶蠍


そのまま尾晶蠍は動かなかった


間一髪、助けることが出来た


プーギーは無事であった


拙者の足元で震えるプーギーを優しく撫でる





それにしても、あの闘気は拙者の気のせいだったのだろうか・・・・




拙者は刀に付着した尾晶蠍の体液と晶石を集め取りメゼポルタに戻った
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尾晶蠍
メゼポルタ広場にて書物を見ていた

甲殻種で拙者の手が止まる


アクラヴァシム(尾晶蠍)

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アクラ・ヴァシムの身体を覆う堅い甲殻。尾晶蠍の輝晶石と同じ成分で形成されている。

破壊されても体液の結晶によって何度でも即座に修復される

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これは・・・・天下無双が武具になるやもしれぬ

尾晶蠍が生息する場所を地図で確認する


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セクメーア砂漠か。遠いな

野営の支度もせねばならぬか

拙者は身支度を整えメゼポルタを出発した。












幾度も野営を繰り返しセクメーア砂漠に着いた

しかし尾晶蠍がおらぬ

壁に何か文字が書かれておるが拙者には理解できなかった

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どこにおるのだ・・・


それにしても暑い

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度重なる野営と移動により拙者の体力は落ちていた

更にこの暑さ 尾晶蠍に会う前に拙者の疲労は溜まっていた



セクメーア砂漠での狩りは予想以上に厳しかった

どこにおるのだ・・・

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この谷の奥底に生息しているのか?


・・駄目だ、この暑さ耐えられぬ

日陰で一休みするとしよう


日陰を探そうと思うが、なにやら後ろに気配を感じた

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な、何奴!!

振り向くと大きな物の怪

突然の事に尻餅を付いてしまった




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後ろは深き谷、落ちたらひとたまりもござらん

ぬぅぅ・・・拙者もここまでか






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物の怪が口から泡を吹いた

拙者は左に身を回す

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間一髪、最悪の事態は回避できた

なれど、まだ拙者が不利

ひとたび距離を置き振り向き

刀を鞘から抜く






キィーーーーーーーン






あまりに美しく研ぎ澄まされた刃の音で一瞬時が止まる。

鞘から抜かれその刃を下段に構えた


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お互いそのまま動かず見合う

物の怪の甲羅から、わずかに日が差す

逆光か・・・

拙者は目を閉じ、感覚を研ぎ澄ませる



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サァァッ・・わずかに動く風の音


ええいっ!!


拙者は刀を斬上げた

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斬上げた刀とともに灰色の液体が勢い良く飛び出す


ゆっくりと物の怪が横に崩れ落ちる


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なんとも・・この斬れ味・・

斬った感覚がまったくござらん

素晴らしい刀である



ひとたび戻って夜になるのを待とう

暑くてかなわぬ・・














新たな武具
ハンター達に呼ばれ酒場に向かった

夜の酒場には多くのハンターが集っておった

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人をかき分け奥に進むとハンター達は待っておった



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ハンター達は拙者の前に刀と甲冑を出した

そこには紫に輝く美しい鞘におさめられた刀

暁丸を思わせる形の青を基調とした美しく輝く甲冑があった



刀には毒テングダケが練りこまれており黒狼鳥の耳、桃毛獣の尖爪

桜を意識して桜火竜の堅殻、サボテンの花を素材にしたそうだ



以前拙者が語った武士道を聞いて桜を感ずることができる一振りに仕上げたそうだ


刀の名は「花見で一杯」なんとも遊び心感ずる名であるが実に美しく良く手入れされた一振りである

甲冑は「暁丸・覇」暁丸の名を残し、狩り向きな甲冑に仕上げたそうだ


見事である、実に見事な武具である


拙者は感極まった

新しい武具に喜びも感ずる、それ以上にハンター達の気持ちが嬉しかった

拙者の為、命をかけ素材を集めて戴いた事が実に嬉かった



この武具とハンター達から受けた熱き魂があれば

鬼に金棒、虎に翼である


今宵はハンター達と酒を交し遅くまで語りあった

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生きる個人の人生観

拙者は高地に訪れていた 


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拙者が信じ貫いて来た武士道・・・

拙者は信長様が天下を統一し乱世をおさめる事を信じ生きてきた

その為に多少の犠牲は致し方ないと思うておった

なれど日の本では信長様の意思を継ぐ者達が一つになるべき時に争いが起きてしまった

なんとも無益な血が流れた

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人を斬ると言う事は難しい、肉塊を斬る事だけではござらん

その人間が思いを斬らねばならぬと言う事なのだ

死は何もかも失ってしまう、過去の大切な思い出。これからの未来。

全てが驚くほど簡単に失われてしまうのだ

だからこそ、拙者は無益な血は一滴でも流してはいかぬと思っていた


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わからぬ・・この先どう生きていけば良いのだ



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全てを投げ出してしまいたい思いであった

なれど 自らの命を絶つという答えはでなかった

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・・・・・そうか

これが人の思いを背負うと言うことなのか



拙者、いままで人の思いを断ち切るつもりで人を殺めてきて参った

なれど違う、刀で人の思いまで斬る事などできぬのだ

人の思いを、過去を未来を斬る事などできぬのだ


拙者は何百、何千という人の思いを背負って生きておるのか

繋ごう、この思いを。

ここで拙者が投げ出してしまえば、拙者が斬った者達の死が無駄になる


拙者は今まで形あるものが義と思っておった

なれど今は違う、皆の思いこそが拙者の義

それを伝え繋げることが拙者の武士道


作ろう、天下無双が武具を






















賤ヶ岳の戦い
今朝は静かであった

祭りの後と言うのは決まって静かに感じるものだ



日の本から文が届いていた

信長様亡き後、日の本はどうのようになったのであろうか・・

文を開く

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天正11年

羽柴軍、柴田軍による近江伊香郡の賤ヶ岳付近にて会戦

羽柴軍優勢であったが織田信孝様、佐久間 盛政様により柴田軍が優勢になる

しかし、奇襲部隊の後詰救援を前田利家様が拒否、それが勝敗の決めてとなり


羽柴軍勝利、柴田軍敗北

柴田勝家様    自害
織田信孝様    自害
佐久間 盛政様  斬首

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何故じゃ!何故にこのようなことになるのじゃ!

織田信長様の子、兄弟である信雄様、信孝様が殺しあい

かつて生死を共ににした同じ釜の飯を喰うた仲間が殺しあうのじゃ!!

わからぬ!拙者にはわからぬ!!



文には辞世の句が残されていた


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「世の中を廻りも果てぬ小車は火宅の門を出づるなりけり」  佐久間 盛政

佐久間 盛政



佐久間様は秀吉様に捕らえられ配下にならぬかと問われたそうだ
しかし佐久間様はかく申した

信長様や勝家様から受けた大恩を忘れることはできぬ、願わくは派手な衣装を着用の上
引き回しののち刑死したいと・・
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「昔より 主を討つ身の 野間なれば 報いを待てや 羽柴筑前」 織田 信孝

織田信孝


首は神戸城では受け取りを拒否され、検視大塚俄左衛門が伊勢関町の福蔵寺に持ち帰った
寺では首塚を作り手厚く弔ったそうである

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「さらぬだに 打ちぬる程も 夏の夜に 別れを誘う ほととぎすかな」 お市の方
お市の方



「夏の夜の 夢路はかなき 跡の名を 雲井にあげよ ほととぎす」   柴田 勝家
柴田勝家




信長様に一度反抗した人物にも関わらず、信長様は勝家様の武略を高く評価して厚い信任を置いた
勝家様の信長様に対する忠誠心は絶対であったとまで言われていた

越前北ノ庄にて自害、首は渡さぬと城に火を放ったと言われている

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拙者が貫いてきた武士道とは何だったのか

武士とはどうあるべきなのか・・・

もう・・わからぬ・・・


震える手と涙で文の文字を滲み既に読む事が出来なくなっていた

最後にかすかに読み取れる文字はこう記されていた





友よ、おそらく此れが最後の文になるであろう

織田家の嫡流は続くことはござらん

それがしの義は既にござらん

それがしは勝家様から受けた恩義を忘れ秀吉に仕えることなど出来ぬ

病により筆を持つ事も精一杯

それがしにも ほととぎすの迎えがこよう

この先お主がそれがしの目になり未来を見てほしい







ガチャッ・・・扉が開く音が聞こえた

そこには昨日拙者を助けてくれたハンター達がたっていた


拙者を見てただならぬ事が起きたとすぐに察っしたようだ

拙者は何故この国に来たのか、日の本で何が起きたかを話した




・・・・話終えるとハンターが拙者に問うてきた

「貴方が思う武士道とは何ですか?」





拙者は窓から見える桜を指差した





桜


「拙者の思う武士道とは、あそこに咲く桜の葉のようなもの

 美しく、凛としており、散る事を恐れぬ

 散りぎわも実に美しく気品に満ちている

 風に吹かれ舞い、地に落た葉は やがて土を肥やし次の葉の為に繋がれてゆく




 
 ・・・・しかし、それは根があってのもの

 根とは大儀、それを失った拙者にとって武士道を貫く事などできぬ

 拙者はもはや、ただの葉でしかない

 拙者が今まで信じて来た大義でさえ信じられなくなってきておるのだ」




ハンター達は答えた

 「武士道・・実に美しいな

  俺達ハンターの中にもそういった考えのハンターもいる

  答えはすぐには出る事じゃない
 
  時間が答えを出すと言う言葉もあるんだ

  無理に答えを出さず今の自分を見つめ良く考えると良いと思う

  俺たちに出来る事があるなら言ってくれ」


そう言い残しハンターは出ていった




ゆっくりと考えるか・・・そうしよう  

  

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